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身体に優しい健康サプリ???
さて、香港の身体に優しい健康サプリってなんでしょう?
それは「糖水」という伝統的なスイーツです。特に女性と年配の方にとっても人気があります。 もともとは広東料理独特の食後に出されるデザートで中国の他の地区ではあまり見かけません。
定番は小豆、緑豆、黒胡麻、胡桃やアーモンドなんかを使った日本の「お汁粉」みたいなデザートで温いものと冷いものがあります。その他にも玉子と牛乳のプリンとかフルーツや漢方食材を使った甘いスープもあります。
どれもシンプルで日本人の口にも合うの「糖水」は栄養豊富で健康的なデザートです。
例えば、黒ごまはセサミンが豊富で抗酸化作用が強いので、老化の防止や肝機能の改善、悪玉コレステロールを低下させて動脈硬化を防ぐなどの効果が期待できます。
アーモンドはビタミンやミネラルが豊富で腸の働きを整えて肌を健康に保ち、冷え性や肩こを改善が期待できます。
くるみはオメガ3脂肪酸を多く含むので、コレステロールや中性脂肪の値を下げる効果がある上に血をサラサラにして、高血圧や動脈硬化を予防する効果も期待できます。
こんな風に「糖水」は我々の身体を健康に保つための栄養食品なんです。
そして今、香港には1980年代から流行りだしたマンゴプリン、楊枝甘露(ヨンチーカムロウ)やアイスクリームと果物を使った新しいスタイルのお店がたくさんできています。
でも伝統的な「糖水」だけを提供している店は両手で数えれるほどしかありません。
糖水の厳選8種とその魅力
1.糊(お汁粉)
黒胡麻、くるみ、アーモンドのお汁粉です。説明は上記を参考にしてくだい。
2.椰汁黑糯米(ココナッツミルクと黒モチ米)
ココナッツミルクは甘くて濃厚なのに不思議と血糖値が上がりにくいので、糖尿病の予防に役立ちます。また、免疫力アップに役立つ成分が豊富で、風邪などの予防に効果的です。
3.木瓜雪耳糖水(パパイヤと白きくらげの糖水)
白きくらげは美人で有名な古人「楊貴妃」が愛した食べ物のひとつでのどと肺をうるおして咳をおさえる効力があります。
パパイヤはビタミン類以外にもカロテノイドという身体にいい抗酸化物質が含まれているので美肌効果が期待できます。
4.鮮奶燉蛋白(牛乳プリン)
牛乳には安眠を手助けするアミノ酸とカルシウムが豊富に含まれているので神経を落ち着かせてストレスをやわらげるのに役立ちます。また、卵白のタンパク質は、疲労回復の手助けを期待できます。
5.豆腐花(豆腐プリン)
大豆はカルシウム・リン・マグネシウム・ナトリウムを多く含んでいるので、血圧、血糖値とコレステロール値の改善が期待できます。
6.蓮子腐竹雞蛋糖水(ハスの実と湯葉と玉子の糖水)
湯葉と卵はタンパク質が豊富で脳の働きを良くし、皮膚のうるおいを保ち老化をおさえるのに効果的です。また、蓮の実は腎の機能を強化するのに役だちます。
7.涼粉(黒涼粉ゼリー)
元の原料は仙人草という中國南部の山に自生する高さ50センチ-1メートルの草ですが今は粉末に加工した黒涼粉を使っています。
この仙人草はペクチンとセルロースをたくさん含むので解熱、解毒、のどの渇きを解消、肌の美容、そして高血圧や糖尿病の予防に効果が期待できます。
8.芋頭西米露(里芋とタピオカのココナッツミルク)
タピオカはあくまでもスターチなので糖質が多く健康食材とは言えません。
でも里芋とココナッツミルクの効力で特に冬は肌を乾燥をおさえて風邪を予防する効果が期待できます。
誰もが知ってる香港のデザート
- 1940年代に高級西洋レストランのデザートとして登場した蛋撻(エッグタルト)。
- 1950年代に生まれたスロリートフードの雞蛋仔。
- 1980年代から流行している楊枝甘露(ヨンチーカムロウ)、芒果布丁(マンゴープリン)
これらは「糖水」とは言えませんが香港ファンならだれでも知ってるデザートですね。
必ず行きたいおすすめ店
源記甜品
まず最初に1855年創立で160年以上の香港で一番古い歴史を持つ糖水店「源記」を紹介します。場所は観光地から少し離れいるのですがこの伝統のある店をおすすめしない訳にはいきません。
今の香港は流行を追いかけてメニューを変えてしまう店が多いのですが「源記」は昔ながらのメニューと味を守り続けています。 それと受け皿が付いてくるので熱い糖水もとても食べやすいです。
芝麻糊、杏仁露、核桃露、そして桑寄生蓮子茶が有名で肌の滋養効果があるので特に冬場の女性客に人気のメニューです。
蓮子(ハスの実)を加えてもらうと歯ごたえのいい食感が加わりもっとおいしくなります。
「糖水」のほかに店頭に並べているエッグケーキ(カステラのような角切りのケーキ)も人気があり、お汁粉を一緒に食べると玉子の香りと混りあって美味しさが倍増します。
個人的な意見ですが「紅豆沙(あずきのお汁粉)をもうチョット濃い目にして、スタッフの対応がもっと良くなればいいな」と思います。 でも日本人があまり来ない場所なのに以外にも日本語のメニューも用意してあるので感心しました。
基本情報
住所 | 西環西營盤正街32號地下 |
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Address | G/F, 32 Centre Street, Sai Ying Pun, Western District |
電話番号 | 24588687 |
営業時間 | 13:00 – 23:00 |
目安予算 | 500円-800円 支払い:現金のみ |
「源記」は地下鉄西營盤站(サイエンプン駅)のB1出口から歩いて2分の所にあります。 九龍から行くには中環(チョンワン)でKennedy線に乗り換え二つ目の駅で降りてください。尖沙咀からだと乗り換え時間も入れて14分位で西營盤につきます。
大良鴻輝記
次は私が住んでいる地区にある「鴻輝記」を紹介します。
この店は今はなき亡き有名店大良八記の創立者の阿鴻と阿輝の兄弟が22年前開業しました。 今は二代目のALEXが店を運営しています。観光客が少ない場所なのでほとんど常連客ばかりですが時間帯に関係なく常に人が出入りしています。
昔ながらの「糖水」を食べたい人におすすめする穴場のお店です。
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若き二代目とこだわりの糊(おしるこ)
Alexが8年前に店を引き継いだ時、彼はまだ30代でした。そして若いなりにも今まで通りの原料や作り方にこだわってお客様の喜ぶ顔をささえにして頑張っています。
牛乳プリンに使う卵は中国の近郊から新鮮なものを仕入れて、牛乳はオーストラリアの全脂肪乳を使っています。 道理でおいしいわけですね。 実際に食べてみると柔らかくて濃い牛乳がツルっと喉を通る感じです。
自分でも作れそうなデザートだけどやってみると火加減がなかなか難しいですね。
厳選した黒胡麻は自ら一時間以上鉄鍋で香り良く煎り上げた後、水洗いして余分な脂分を除いてから石臼製粉機に掛けます。
出来上がりは色が濃くてツヤツヤ、そしてなめらかで胡麻の香りが最高です。
クルミもいったん油で揚げて香りと実の中の余分な脂を引き出してから製粉機に掛けます。
一口食べるとトロ~とクルミの香りが口いっぱいに広がります。
彼が手間ひまかけてつくるお汁粉以外にも 鮮雜果涼粉、芒果西米露、桑寄生蓮子蛋茶などどれも食べても満足すること間違いありません。
基本情報
住所 | 荃灣川龍街8號 |
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Address | 8 Chuen Lung Street, Tsuen Wan |
電話番号 | 24197711 |
営業時間 | 14:30 – 01:00 |
目安予算 | 500円 支払い:現金のみ |
「鴻輝記」は地下鉄荃湾線(チュンワン)の最終駅のB1出口から歩いて3・4分です。尖沙咀からは乗車時間が27分なので30分以上かかります。狭い香港としては少し遠いですね。
香港スィーツ糖水のまとめ、一押しアドバイス
糖水は身体の調子を整える甘いサプリメントだと思って、血糖値が気になる還暦の私でも食べたくなったら迷わず糖水店に足を運んでいます。
ダイエット中でも心配いりません! 香港に行ったらぜひ自分に合ったサプリをガンガン試してください。
とは言ってますがあくまでも自己責任でお願いします。(笑)