香港旅行に欠かせない観光スポットと言えばビクトリアピーク!!!
香港旅行の経験者ならトラムは経験していなくても山頂を訪れたことはありますよね?
そしてそこから眺める香港の風景に魅了されたのではないでしょうか?
そのビクトリアピークがコロナの影響とさらにピークトラムの運休が重なりほとんど訪問者がいないという事なので様子を見に行ってきました。
皆さんにビクトリアピークとピークトラムの事を少しでも知っていただく事で、より楽しく観光していただきたいので簡単にそれぞれの歴史も紹介致します。
興味のある方は目次をクリックして読んでみてください。
2021年8月2日 香港生活40年還暦シェフ「モリ」
タップできる【目次】
山頂施設と現状
山頂凌霄閣(ザ・ピークタワー)
お椀型の変わった建物でトラムの山頂駅もこの中にあります。
お土産屋さん、商店そして飲食店が入っていて無料で3Dの写真撮影ができます。
お土産屋さんには沢山香港グッズが揃っていますが私のイチ押しは「花文字」です。
その場で書いてもらいたい名前や言葉を書いて花文字の職人さんにお願いすれば次の日ホテルの部屋に届けてくれます。 超イケてるサービスです。
価格は字数と額の大きさによりますが2500円からなので縁起担ぎにもなりお手頃の記念品です。
でも今はコロナの影響で観光客が来ないので残念ながらお土産さんも商店舗もほとんどが休業しています。
ピークタワーの中も人が歩いていません。
観光客が戻ってくれば直ぐ元に戻るのですが、いつになるのか???
- その次にお勧めなのが3D撮影でかなりテンションがアップしますよ。
これは数年前の写真ですが撮影スタッフの対応も良くポーズや表情など細かく指示をしてくれて楽しい雰囲気で撮影ができました。
営業時間
- 月~金曜日 : 午前10時から午後10時まで
- 土日、祭日 : 午前8時から午後10時まで
凌霄閣摩天台428(スカイテラス428)
ピークタワーの屋上の展望テラスで海抜428mに位置し香港島と九龍全体を見渡せます。
本来はトラムの乗車券とスカイテラス428の入場料のセット料金ががありお得なのですが今はトラムがないので入場料大人52HKドル(740円)子供と年長者26HKドル(370円)になっています。
トラムが完成して新しく料金が発表されたらすぐに記事を更新します。
営業時間
- 月~金曜日 : 午前10時から午後9時まで
- 土日、祭日 : 午前8時から午後9時まで
香港杜莎夫人蠟像館(香港マダムタッソー蝋人形館)
入場料は大人290HKドル(4100円)ですが、ネット購入だと230HKドル(3300円)で割安になっています。
5時以降に入場する夜間割引は188HKドル(2700円)とさらにお得です。
今回私が行ったときは5時半を過ぎていたので夜間プランを勧められましたが中に入場客がいないようなのでチョット怖くなって入りませんでした。(汗)
次の画像は以前入り口に行列が出来ていたころ(写真上部)と今の状況です。
観光客が戻って来ると特別割引など料金が変更される可能性が高いので興味のある方はホームページで確認することをお勧めします。⇓
営業時間
毎日午前11時から午後8時まで公開していますが午後7時30分が最終入場時間となっています。
山頂広埸(Peak Galleria)
2019年5月に改装工事を完成したこの広場もできて間もなくコロナの影響を受けひっそりしています。
今回は時間がなくて中の様子は見れませんでしたがほとんどの店が休業しているようです。
でも日本のDONKIが店舗を出していて今も営業しています。
トラムが再開されたらじっくり見に行って来ます。楽しみにしていてください!
山頂への交通手段
ピークトラムは2021年6月28日から約6ヶ月間改造工事で運休になっています。﹐
新しい六代目トラムが運行を開始したらまた詳しい情報を記事にいたします。
それまではバスの情報を参考にしてください。
二階建てバス(新巴)
15番バス (新巴) 普通
- 午前06時15分から午後12時15分まで(セントラル6番ピア前の発車時間) 午前9時10分から午前1時まで(山頂の発車時間)
- 7から15分ごとに発車(所要時間 約35~40分)
- 乗車料金:HKドル 11.20(158円)
- 支払方法:現金か八達通(オクトパスカード)
X15番バス (新巴) 特急
- 月曜日から金曜日 : 午後3時から午後7時30分まで(セントラル6番ピア前発) 土日、祭日 : 午前9時から午後9時30分まで(セントラル6番ピア前発)
- 月曜日から金曜日 : 午後4時から午後8時30分まで(山頂発) 土日、祭日 : 午前10時から午後10時30分まで(山頂発)
- 30~60分ごとに発車(所要時間 約25~30分)
- 乗車料金:HKドル 13.50(190円)
- 支払方法:現金か八達通(オクトパスカード)
X15はコロナで観光客が来なくなってからずっと運休していました。 でも今度はトラムが運休になったので6月28日から毎日運行されるようになりました。
停車駅が少ない分15よりも少し早く山頂に到着できます。
このバス停に行く方法は
1.尖沙咀(チムサーチョイ)からスターフェリーでセントラルまで行くと出口を出て右側に進めば左手にバス停が見えてきます。
2.地下鉄で中環駅(セントラル)に到着の場合はまず出口Aに向かって進んでください。 そして出口を出ると右手の道路側に歩道橋があります。
それを上がって左方面にずっと歩いていくとフェリー乗り場にたどり着きくので6番ピアの前にあるバス停を探してください。
3.香港駅に到着の場合は出口Fを探しての長いエスカレーターを上がってください。そこはIFC(國際金融センター)のショッピングモールです。
エスカレーターを上がって右側の出口(P1)を出て歩道橋を左方面にずっと進むとフェリー乗り場にたどり着きます。
道案内にはフェリー乗り場を中環碼頭または渡輪服務と示されています。
港島ミニバス第1 番(セントラル発 山頂行き)
フォーシーズンホテルのすぐ横、セントラル国際金融センター二期のバスステーションから山頂行きの専用路線ミニバスが運行されています。
このミニバスは途中いろんな場所で乗下車が出来て途中下車する人には便利です。
でも観光客には少しハードルが高いので香港に慣れていない方にはあまりお勧めできません。
- 午前06時30分から午後12時00分(セントラル発) 午前07時10分から午後12時25分(山頂発)
- 5至15分ごとに発車(所要時間 30分)
- 乗車料金:HKドル 10.20(145円)
- 支払方法:現金か八達通(オクトパスカード)
タクシー
九龍から行く場合は地下鉄の金鐘駅(アドミラリティー)でタクシーに乗り換えるといいですよ。 C2の出口を上がるとすぐにタクシー乗り場があるので簡単です。
山頂まで200HKドル(2800円)位なので3,4人で行く時にはおすすめですね。
でもゆっくり景色を楽しみたいのであれば15、X15バスの2階の右側の席に座ってください。中腹辺りからの景色が良く見えます。
山頂は必ず行きたい観光スポットですが、一般的に香港旅行は2、3泊の短期間旅行がほとんどなので半日近く時間が必要なビクトリアピークは一回来たら次はもう来なくていいという人が多いようです。
ビクトリアピークとトラム(山頂ケーブルカー)の歴史
今では誰でも自由に楽しめる山頂・ビクトリアピークですが昔はイギリス貴族やお金持ちで特権のある人しか出入りできなかったのをご存じでしょうか?
少しでもピークとトラムの歴史を知っていると、また違った角度で山頂からの景色を楽しめるのではないかと思います。
ごく簡単にまとめて記載しているので是非最後までご覧ください。
ビクトリアピークの歴史
ビクトリアピークがある太平山は海拔552メートルの香港島で最も高い山です。⇓
19世紀初め頃は,太平山の山頂は貨物船が入港する際の目印として大事な役割を果たしていました。
そして年中湿度が高くて暑い夏が長い香港ではブルジョア階級の避暑としての役割も果たしていました。
1867年、当時の香港知事のRichard Graves MacDonnellがこの涼しく過ごしやすい山頂に別荘を建て、1873年にはザ・ピークホテル(The Peak Hotel)が建設されました。
その頃山頂の上り下りは制服姿の「かごかき」を使っていましたが1888年5月にトラムの運行が開始されてから、ホテルを往来する人が増加し香港の大富豪や外国領事の社交の場として繁栄していきました。
その後1904年には太平山の山頂付近に住むのは上流社会人と外国大使の特権とする制度が出来あがりビクトリアピークはブルジョア階級の特許地区となりました。
しかし1938年残念なことにザ・ピークホテルが火災で全焼してしまいました。
そして特権制度は戦後に廃棄されので一般の人が訪れることも多くなりました。
その後山頂への交通機関が発達してくるとこの山頂から見下すビクトリアハーバーの壮大な風景はすぐに国際的に有名になっていきました。
コロナ前の近年は毎年700万人以上の観光客が訪れ、香港で最も人気のある観光スポットのひとつとなっています。
参考記事 : https://www.thepeak.com.hk/
ピークトラム(ケーブルカー)の歴史
1883年の香港は人口が173,475人で太平山の山頂には30~40軒の住居がありましたが交通手段は「かごかき」の人力かごに頼っていました。
しかし1881年5月にスコットランドの高原鉄道を手掛けたアレキサンダー・スミスが当時の香港知事ヘネシー氏にケーブルカーの建設を提案しその計画を進めていきました。
そして1888年5月30日に全長1350mで最高傾斜27度の急な線路を上り下りする蒸気発電のケーブルカーの運行を開始しました。
当時は一日に600人程度の乗車客があり最初の年は年間で15万人がトラムを利用しました。
そして今ではこのピークトラムは世界中から訪れる大勢の人々に驚きと感動を与えています。
初代トラムの階級と料金
当初のトラムは3クラスに分かれていました。
そしてそれぞれの階級に乗車規定があり、料金も違いました。
- ファーストクラス:イギリス人政府高官と太平山の白人居住者 料金:4.5セント(6円)
- 二等席:イギリス軍人と香港警察の職員 料金:3セント(34円)
- 三等席:一般の香港市民 料金:1.5セント(2円)
1908年から1949年までは,最前席は香港総督と夫人の専用席として「この席は香港総督夫妻の専用席です」という銅の札を座席の背後に掛けてありました。
歴代トラムの特徴
第一代(1888年5月30日-1926年)
香港総督のウイリアム氏により蒸気エンジン使用の木製車両の一代目ケーブルカーの運行が始まりました。乗客定員は30人。
第二代(1926年-1948年)
二代目は歯車ドライブの電動車に変わり,乗客定員は52人まで増えました。
第三代(1948年-1959年)
エンジンは二代目と同じですが車両が木製から金属製の車両に変わりました。乗客定員は62人に増加。
第四代(1959年-1989年)
エンジンは変わらず車両がアルミ製で色も赤から緑色に変わりました。イギリスの会社が製造し、雨や天候の影響を受けなくなりました。 乗客定員は72人。1989年6月20日に引退しました。
第五代(1989年8月5日-2021年6月27日)
コンピューターで自動管理するアルミ製の車両で色は赤色に戻りました。スイスの会社が製造し乗車定員はかなり増えて120人になりました。 今年6月27日に引退しました。
第六代(2021年末から2022年初めに完成予定)
五代目と同じスイス製造で、車両の基本的な仕様は同じの予定です。乗客定員が210人と大幅に増えます。
2021年末に完成予定で、今のところ12月17日に再開予定という情報もあります。
参考記事 : https://zh.wikipedia.org/wiki
ピークトラムの説明動画はここをクリックして日本語を選択してください
6代目のトラムの改善事項
- 乗車定員を120人から210人に増加
- 待ち時間を70%短縮する
- 各停車駅での行列を最低限にする
- 1300人収容可能な冷房設備を備えた室内待合室を設ける
- 身体障害者が利用できる設備を整える
ビクトリアピークのまとめ
私の個人的考えかもしれませんが、ビクトリアピークは「必ず行きたいけど一度だけでもう充分」みたいな感じです。
とは言っても100年以上親しまれてきた観光スポットの王道なので「時間があればまた行きたい」と思っている人も多いのではないでしょうか?
そんなビクトリアピークもコロナで観光客が来なくなり今は週末に現地の人が少し来る程度です。
その上6月28日からトラムが改造工事で運休になっているのでますます人出が減って来ています。
年末前、第六代目の新しいピークトラムが完成して変更事項や新しい情報が入り次第記事を更新いたします。
そして新しいトラムの体験と山頂施設の詳しい情報をレポートするので楽しみにしていてください。