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モダンでおしゃれな高級火鍋店登場!
香港の火鍋が高級に進化しました。
私は「火鍋」と聞くと、いろんな材料をテーブルに置けないくらい並べて大勢でワイワイガヤガヤ騒ぎながら食べるので居酒屋みたいなイメージを持っていました。自分だけかな?
それが5・6年前からモダンでオシャレな高級店が登場しています。
40年前の香港火鍋
香港の火鍋を現地の人は「打邊爐」(タービンロウ)と呼びます。それは「コンロを囲んでみんなで鍋を突っつくこと」を意味します。
元々みんなが寄せ集めた材料を鍋に少しづつ入れて、煮たての熱々を食べながら身体を温める冬場だけの物でした。 (日本の鍋料理もそうですが)
私が香港に来た1980年頃は鍋の専門店はほんの少しで「酒楼」でも冬場だけ卓上コンロを使って火鍋メニューを出していました。。
その頃の一般市民はまだそれほど裕福じゃなかったので冬になると「大排檔」(タイパイトン)という屋外レストランで火鍋をしていました。
それが80年代後半から香港の経済が大きく成長して、飲食業界もドンドン繁栄してくるといろんな種類の火鍋専門店がたくさん出来てきました。
そして10年くらい前から大衆的な食べ放題の店が増えてきて、今若い人たちを中心にすごい人気です。 大衆店も後日別の記事で紹介します。
この写真のビルは3階から21階の間に火鍋店が9店舗も入っています。すべて全フロアーの大型店です。(大鴻輝(荃灣)中心)
余談ですが、
香港はほとんどの輸入食材が免税で海外からいろんな食材が安く入ってきます。
その上中国本土からの安い食材も手に入り、肉、魚介、野菜そして加工品など「安い物から高価な物まで手に入らない食材はない」といっても言い過ぎではありません。
そしてそれが香港の飲食店を発展させてきた大きな要因のひとつだと思います。
香港の冬は日本ほど寒くないですが5~10℃まで気温が下がることもあります。
そして冬でも湿度が高いので体感気温が低めになって、10℃以下になるとみんな震えています。
ところが香港のほとんどの飲食店は暖房設備がないので店内はいつも寒いのですが、逆に火鍋にはもってこいの環境です。(笑)
最初はみんな上着を着たままで鍋に向かっています。
初めて火鍋する人のために!注文から勘定までの流れ
1.湯底(スープ)を選択
湯底(スープ)は一般的には四川の麻辣激辛スープ、サテー味スープ、パクチーとピータンが入ったうす味のスープそして鶏スープが定番です。
でも最近はトマトや豆乳それに漢方食材をを使った美容と健康を主題にしたスープを売りにする店が増えました。
どの店もスープは鴛鴦湯(インニョントーン)と言って2種類のスープを選べるので麻辣スープやサテースープのような味の濃いものと薄目のスープをひとつづつ選ぶのがおすすめです。濃い味や辛いスープが好きな人と苦手な人がもめなくて済みますね。
店のスタッフに直接スープを注文するのが普通ですが注文表に記入する店もあります。
2.鍋の材料を選んで注文リストに記入
ほとんどの店に鍋の材料を選ぶ注文リストがあるので好きなものを選んで記入してください。 材料リストの読み方と翻訳は後日別の記事で紹介します。
高級店ではスタッフが注文を受けに来ます。メニュー指さしでもかまわないので直接オーダーしてください。
- 一回で食べたいものを全部記入しても良いですが焼肉屋さんで注文するのと同じように何回かに分けて注文した方が残さなくて済みます。
- 注文する前に周りのテーブルを見渡してひと皿の量を確認しましょう。
- 店によって材料の得意分野が違うので下調べしておくとベストです。
3.つけダレを作る
鍋を食べるときのつけダレは必ず自分で合わせます。
店によってはたくさんの香辛料と薬味を並べた調味料バーでバイキングのように自分で合わせるところもあれば、トレーに8~10種類の調味料を用意してくれて自分の席で調合する店もあります。
いずれにしても何だかわからない物があったら恥ずかしがらずにスタッフに聞きましょう。赤トウガラシの刻んだのはけっこう辛いので気を付けてください。
4.スープの追加は?
鍋を食べ始めてスープが少なくなって来たときはスタッフを呼んでスープのつけ足しを頼みましょう。
気の利く店ならスタッフが気を配って追加してくれたり、最初からテーブルに追加用のスープを置いてある店もあります。
5.シメはお腹の具合を見てから注文する!
麵類などのシメは最初から注文しないでお腹の具合を見て最後に注文した方が良いですよ。
注文したけれど食べきれないことが良くあります。
6.お勘定
香港は基本的にホテル式なのでテーブルで会計を済ませます。お勘定の時はスタッフに申し出てください。
お勘定の時は伝票の内容を確認することをおすすめします。
たまに食べてもないものが間違って伝票に付いているときがあります。特に大勢でたくさん注文した場合は必ず確認してください。
香港では勘定をすることを「埋單」(マイタン)と言います。手をあげてスタッフに「ンゴイ マイタン」と言えば伝票を持ってきてくれます。
「ンゴイ」はすみませんの意味で、「すみませんお勘定お願いします」っていう感じです。
チップについて
10%のサービスチャージを払っているので特に払う必要はありません。私はいつもおつりの小銭だけを残して帰ります。
尖沙咀でチョット変わったモダンなお店3選!
酒鍋 (チャウウォー)
若い女性に人気の店で3年前の冬に大阪の親友の娘さんがお友達と遊びに来た時も案内しました。予想通りなかなか好評だったので紹介します。
「酒鍋」はこれまでにない新感覚のオシャレな火鍋店です。鍋屋とは思えない洋風の内装で落ち着いて火鍋を楽しめます。値段はチョット高めですが和牛や海鮮など新鮮な高級食材がそろっています。
鍋材料の盛り付けもきれいで思わず写真を撮りたくなります。
「酒鍋」のスープ
麻辣、サテー、薬膳、海鮮、鶏 豚、牛をベースにしたといろんなスープが15種類もそろっています。
我々も選んだ五格鍋のスープがおすすめですがスープだけで約5千円と高かったです。(汗
- 木瓜鍋(モックアウォー)パパイヤスープ
- 蕃茄波士頓龍蝦鍋(ファンケイポーシトンハーウォー)トマトとオマール海老のスープ
- 清湯蘿蔔牛腩(チェントーンローパガウラウ)大根と牛バラ肉のスープ
- 四川麻辣鍋(セイチュンマーラーウォー)四川の激辛スープ
- 潮州沙嗲鍋(チューチャウサーテーウォー)潮州のサテー味スープ
予約する時に4人以下ならソファーテーブルを指定することをお勧めします。
買い物した荷物やカバンの置き場所に困らないし、落ち着いて食事ができます。
店の基本情報
住所 | 尖沙咀天文台道8號2樓1號舖 |
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Address | Shop 1, 2/F, 8 Observatory Road, Tsim Sha Tsui |
電話番号/営業時間 | 23219038 / 12:00-23:45 |
目安予算 | 4000~8000円 /1人 贅沢にガッツリ食べる場合はひとり1万円は必要 |
支払方法 | 現金 Visa Master AE JCB AlipayHK |
湊湊火鍋 (コウコウフォーウォー)
「湊湊火鍋」は2019年にオープンしたばかりのK11 MUSEAの6階にあります。深圳で人気の台湾式火鍋店が香港に進出してきました。
現代風の内装で清潔感がありチョット夜景が見える洒落た火鍋店です。
メニューが豊富で特徴のある7種類のスープがあって最高3種類までお好きなスープを組み合わせることもできます。
「湊湊火鍋」のスープのおすすめは
- 勵志鍋 (台式麻辣鍋) :台湾風のマーラー味スープ
- 食妝鍋 (紅顔花膠雞鍋) :高級食材の魚の胃袋と鶏のスープ
- 聚會鍋 (珍鮮菌菇鍋) :数種類のキノコベースのスープ
以上3種類の組み合わせです。
台湾といえばタピオカミルクティー。この店にはドリンクコーナーもあり各種タピオカドリンクも楽しめます。
予約はできるだけ早めにしてくださいね。そして夜景が見える窓側の席をリクエストしましょう。
「湊湊火鍋」のもうひとつの魅力 ⇓
K11 MUSEAは星光大道(センコンダイドウ)と隣接してるので、 食後はタピオカドリンクを片手に夜景を眺めながらゆっくり散歩するのもいいですよ。
店の基本情報
住所 | 尖沙咀梳士巴利道18號 K11 Musea 6樓608-609號舖 |
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Address | Shop 608-609, 6/F, K11 MUSEA, Victoria Dockside, 18 Salisbury Road, Tsim Sha Tsui |
電話番号/営業時間 | 23523377 / 11:00 – 00:00 |
目安予算 | 4000~8000円 /1人 贅沢にガッツリ食べる場合はひとり1万円は必要 |
支払方法 | 現金 Visa Master AlipayHK |
香江花月 (ヒョンコンファーユッ)
1950年代の香港はイギリスに統治されていろんな方面で洋風化が進んでいました。
「香江花月」は当時の華洋風文化を再現した落ち着いた内装のお店です。
なんと内装費用だけで1億7千万円かけただそうです。
メニューや皿盛りのプレゼンテーションそして自分で選ぶ調味料のコーナーなどいろいろ工夫されていて とにかく目を楽しませてくれます。
特にドリンクの演出が最高でした。
「香江花月」のおすすめは
乳玫瑰鍋と四川麻辣鍋の鴛鴦スープと 花月拼(花月盛り合せ)で、いろんな種類の鍋材料を少しづつ鍋の周りに盛り込んでいます。少人数での会食にもってこいです。
店の基本情報
住所 | 佐敦佐敦道35號百誠大廈2樓 (尖沙咀から直ぐです) |
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Address | 2/F, Pak Shing Building, 35 Jordan Road, Jordan |
電話番号/営業時間 | 27368368 / 12:00 – 14:00 18:00 – 22:00 |
目安予算 | 4000~8000円 /1人 贅沢にガッツリ食べる場合はひとり1万円は必要 |
支払方法 | 4000~8000円 支払:現金 Visa Master AE AlipayHK |
まとめの一言
香港では冬場はもちろんですが夏でも冷房をガンガンきかして火鍋を楽しんでいます。
皆さんも次回香港に行くときは季節を問わず、是非火鍋に挑戦してみてください。ここで説明した順序と注意事項を覚えておけばきっと楽しんでいただけると思います。
最後に一言、必ず前もって予約を入れて、当日再確認をした方が無難です。