香港グルメ

香港で今話題の【中環街市】セントラル市場がリニューアルオープン!

central market

【中環街市】セントラルマーケット

【中環街市】セントラルマーケットは長い歴史があるローカル市場で今その復活が香港でとても話題になっています。

Central market

日本の中央市場のような役割をしていたセントラルマーケットがモールの様に綺麗になってよみがえったようです。

そこで今回は私も1980年代によく足を運んだ市場がどの様に変貌したかご紹介させていただきます。

中環街市の位置と道順

map for market
  1. 地下鉄中環(セントラル駅)のC出口を探して德輔道中に出てください
  2. 德輔道中に出たら左方向にまっすぐ進みます
  3. 暫く歩くと「徳栄大押」という日本でいう質屋さんの看板が見えてくるのでその看板の下を通ってさらに進みましょう
  4. すると左側に綺麗に改装された中環街市の建物が見える来るので交差点を渡って左折して下さい
  5. 域多利皇后街(ワイトウリアウォンハウガイ)という道案内の標識を確認して数メートル進むと右手の方にスーパーのような市場の中が見えてきます
  6. そしてさらに2,3メートル先にセントラルマーケットの入口があります
how to go to market

【中環街市】セントラル市場の歴史

まずセントラル市場の歴史を簡単にご紹介します。

1842年6月10日に現在の市場の南の場所に第一代中環街市を開設し、当時の中国人の「アフアン」によって契約され運営されていました。

1858年、皇后大道中93號と德輔道中80號に第二代中環街市が建設されました。

そして1896年に第三代目のビクトリア式の3階建ての建物に再建されました。

central market

1939年5月には第四代の中環街市が当時の九十萬香港ドルをかけて建設されました。

central market 1939

4階建てで一階は海鮮、2階は肉類、三階は果菜類の店が合計263店舗も営業していました。1941年12月25日から,日本が無条件降伏した1945年8月15日までは「中央市場」と呼ばれていました。

chuouichiba

そして1990年に香港の古物諮問機関によって三級歴史建築物に認定されました。

三級歴史建築物とはある程度の価値があると見なされ、何らかの形で保存すべき建築物で、2021年9月9日時点で593棟の建築物が認定されています。

new central market

2017年10月から最後とも言える再建計画が開始され今年8月23日に一般開放されました。

リニューアルの特徴

再建工事は2020年の完成し、2021年2月8日に「華懋集団」ワーマウ(Chinachem Group)が10年間の運営権を落札しました。

敷地内の約半分は通路と休憩空間として設けられ、残りの約6089平方メーターが飲食店と小売店として区分けされています。

そして「華懋集団」ワーマウは8月23日からの一般開放にあたり、このモールが地元のブランドや新興企業の成長を促進できることを願っているという意向を発表しました。

場内にはストリートフードを含めたレストランスペースや香港ブランドの小売店など100以上の店舗が設けられています。

food shops

更に13個の懐かし市場店舗を残し米屋などの老舗店舗を再現しています。

rice shop

大型店舗としてはSlowoodというエコライフ百貨店が営業しています。

slowood

商店以外では一階の中庭を大規模なイベント会場として整備し、講演会、展示会、文化芸術公演の開催も可能です。

約100人収容できる層ですが、屋根がないので雨の日は何もできないですね。

market event space

見どころ

1 入口の赤電燈

今でも街の市場で見かける赤い吊り下げ電燈は香港市場のシンボルともいえる存在です。

red light

市場で卵をこの電燈にかざして新鮮かどうか確認するようなしぐさをたまに見かけます。

そして魚屋、野菜屋そして果物屋ではこの赤い光のおかげで店頭の食材が艶が良く新鮮に見え、温かさを感じるさせてくれるという事でこの赤い吊りカバーを使うようになったそうです。

今回改装されたマーケットの入口はこの市場ののシンボル、赤釣り電燈が飾られています。

entrance of market

2 歴史を紹介する長い掲示板

2階と3階に中環街市セントラルマーケットの歴史の写真が展示されています。歴史に興味のある方は必見です。

history of market

3 魚屋の売り場再現スペース

香港の市場で一番賑わうのが海鮮売り場!

生臭いにおいが苦手でしたが魚が跳ねる音や大きな声で値段の交渉をする様子がとても懐かしいです。

今はスーパーにも海鮮コーナーが出来て、一般の特に若い世代の人はあまり市場に足を運ばなくなりました。

fish market

4 米屋の量り売り再現店舗

米の量り売りは下町の市場には今でも少し残っているようですが、街では全く見かけなくなりました。

この米屋の再現店舗は歴史を感じさせる貴重な展示ブースです。

Rice shop

5 セントラルマーケットを描いた壁画

セントラルマーケットの様子や歴史、そしてストリートフードなどの壁画はとてもリアルに描かれています。

wall picture

食べどころ

飲食店はイタリアンからストリートフードまでいろんな種類の店舗がたくさん出ています。

ここでは日本人好みの香港フードを中心にいくつかご紹介いたします。

1 一喜(ヤッヘイ)     一階の11番

広東焼味がメインの香港B級グルメの店で客単価は1000~2000円。

香港チャーシュー、牛すじ煮込み、酢豚、香港カレー、アサリ炒め、担々麵など香港の大衆メニューがたくさん揃っています。

フードコートなので予約はできません。支払いは現金またはAlipayHK。 

ichiki

2 麥子啤酒 Mark‘s Beer(マックスビール)  一階13番

macks beer shopマックスは香港のクラフトビールの専門店です。ここに来たら先ずはこの香港ビールをお試し下さい。

どのビールも通常78HKドル(1136円)ですが、月曜日から金曜日の17時から20時まではハピーアワーで一杯60HKドル(870円)で提供されています。

ホテル並みの値段!チョット高いですね?

でも街では330mlの瓶ビールが38~58HKドル(550~840円)で市販されています。

macks beer
Classic Pale Ale ノーマルビール                   アルコール4.8
Lemongrass IPA ライチー風味のフルーティーなビール         アルコール4.8
Longan Pale Ale ドライロンガンとクコの実をブレンドしたビール    アルコール5.5
Citrus x Paradisi IPA グレープフルーツ風味で苦さお抑えたビール      アルコール5
Yim Tin タンジェリン風味のフルーティーアロマビール     アルコール5
Michelia Alba 玉蘭(ギョクラン)の香りの特製ビール        アルコール5
Coffee Imperial Stout マンデリンコーヒー豆使用のビール                            アルコール9.5

マックスビールの種類はこちらで紹介されています

3  安利大排檔(オンレイダイパイトン)  三階242番のB

フードコートの売店店舗ですが 筲箕灣(サウケイワン)の本店は開業53年の香港ヌードルの老舗です。

anri noodle shop

魚蛋(ユイタン)という蒲鉾と牛バラの煮込みがとくに有名です。

メニューは38HKドル(550円)からで客単価は700円ほどですが現金払いなのでご注意ください。

onnrei noodle shop

4 媽咪雞蛋仔(マーミーカイタンチャイ)  三階242B番

香港のストリートフードでとても有名な雞蛋仔(カイタンチャイ)エッグパンケーキ。

20以上種類がありのミシュラン推薦にも選別された観光客にも人気のお店です。

mammy egg pancake

価格は20~39HKドル(290~565円)で現金かAlipayHKでの支払いのみになっています。

egg pasncake

4 So Coco(ソーココ)    三階241番

「So Coco」はヴィーガンソフトクリームとデザートのお店です。

So coco

ヴィーガンは卵や乳製品を含む、動物性食品をいっさい口にしない「完全菜食主義者」のことで「So Coco」のソフトクリームは卵や乳製品を含む、動物性食品を使わずに製造されています。 身体に優しいアイスクリームです。

ソフトクリームは48HKドル(696円)からで30HKドル(436円)のココナッツプリンも人気の看板メニューです。 ここも支払いは現金のみです。

so coco menu

5 善茶(シンチャー)       三階248番

shin cha

「善茶」(シンチャー)は香港ミルクティーをはじめ香港スタイルのドリンク専門店です。

値段も28~34HKドル(400~500円)とリーズナブルで携帯に便利なペットボトル入りもあります。支払いはやはり現金かAlipayHKのみです。

お勧めはもちろん香港ミルクティー、ミルクコーヒーとティーを混ぜた「鴛鴦」(インニョン)です。

どちらもコクがあってまろやかな香港独特の飲み物なので是非お試し下さい。

shin cha menu

買い物どころ

1 叮叮辦館(テンテンパンクン)    二階117番

正式には「叮叮老香港辦館」(テンテンロウヒョンコンパンクン)と言います。

tenten shop

北角(パッコ)のトラムが走る市場で有名な春秧街市(チュンイェンガイシー)をテーマーにしたよろず屋さんです。

店舗にはひと昔前(1970~80年代)の懐かしいお菓子、生活用品、玩具、雑貨などを多種多様にそろえてあり、薄利多売で営業しています。

tenten shop

昔の香港のひとコマを知りたい方には持ってこいのお店ですが支払いは現金化AlipayHKのみです。

2 淳記(ソンケイ)     二階107番

Soen kei shop

「淳記」は文房具の紙製品、手鏡、小銭入れ、エコバック、そして傘や花柄のクッションなどを香港の昔を思い出すノスタルジックなデザインの手作り商品を販売しています。

下の画像の手作り手鏡は48HKドル(700円)とお手頃なでのお土産候補にお勧めです。

また、ステンレス製の魔法瓶は、レトロなデザインで装飾されており、とても可愛いので女性客に大人気です。

Thermos Bottle

香港淳記のホームページはこちらです

まとめ

今回は今香港で話題のスポットになっているセントラルマーケットを紹介しました。

新しくなった市場はまるでモールの様になり、懐かし香港グッズの店や香港ブランドの店、そして香港の老舗飲食店がたくさん並んでいます。

入口を入った時には以前の市場とは全くイメージが違ったので驚きましたが、歴史掲示板や量り売りのお米屋さんと昔の店舗の懐かしいブースが再現されていて、市場と香港の歴史を感じることが出来ました。

場所も分かりやすく簡単に探すことができるので是非一度足を運んでみてください。